熊本の方言(熊本弁)

頂いたメールその1(2004.9以前のもの)

 熊本弁について、様々なご意見・アドバイス・問い合わせ・激励等のメールを頂いています。
部分的に割愛し、実際のメールとは異なるところもありますが
参考の為、一部を紹介させていただきます。
2004年9月以前

メールその2(2004/10以降) メールその3(2007年以降)

 余りにも良くできたホームページなので、感激してお便りを差し上げるしだいです。まだ一部しか拝見していませんが、折りを見て隅から隅まで楽しませていただくつもりです。なお、記載内容に幾つか疑問を感じましたので、以下に意見を書かせていただきます。
  1. 方言について
     例文にウストレーシテとありますが、私の子供の頃の記憶ではウストローシテあるいはウストレーケンといった言い回しはしましたが、ウストレーシテとは言わなかったような気がします。また、細かいことですが、トツケミニャーはむしろトツケムニャーと発音していた気もします。さらに、オドマは女言葉とされていますが、男もオルの複数形の主格としてオドマあるいはオッドマを使ったのではないでしょうか。高校を卒業して熊本を離れてから35年近い年月が流れていますから、記憶も薄れかけていますので、上記の疑問も私の思い違いかもしれませんが、機会があれば確かめていただければ幸いです。なお、私は本荘町で生まれ育ちましたから(「キンキラキン」に歌われている御家老様の家のすぐ近くです)、地域の違いもあるのかもしれません。ちなみに、熊本を含む北九州弁のイントネーションや発音の特徴は韓国語によく似ていると感じませんか?
  2. 民謡について
      デンデラレンケンとほぼ同じモチーフの民謡が長崎でデンデロリュウと呼ばれているようですが、歌詞は長崎の方が面白く、恐らく長崎の方が本歌ではないかと思います。
     また、「おてもやん」の歌詞の解説については、以前から不満に感じていることが一つあります。つまり、「春日ボウブラドン達ゃシリヒッピャージ」という歌詞を、普通は「尻を引っ張って」と訳すようですが、それは間違いだと思います。このような訳では、その後の「花盛り」という歌詞との関連も不明確になってしまいます。熊本弁で「シリヒッピャージ」と言えば、それは明らかに「尻をひっぺがして」という意味です。したがって、この歌詞は、小さなカボチャの実がその尻(ヘタの反対側)に萎れて裏返しになったような大きな花をくっつけてコロコロ転がっている様子をユーモラスに表現していると考えるべきだと思います。
 以上、何かの参考にしていただければ幸いです。

 ご丁寧なアドバイスメール、ありがとうございました。大変参考になるもので、さっそく検討し、訂正するとともに、今後のページ作成に活用させていただきたいと思います。
 私はコーラスでピアノを弾いているものです。今、「五木の子守唄」を練習していますが、初めての熊本弁で意味がよくわからず困っていました。
 いろいろ調べましたが、貴校のHPが一番わかりやすく役に立ちました。あまりなじみのない方言でしたが、独特の味のある言葉で、それがうまく表現できるように練習していきます。
 ありがとうございました。それにしても、すばらしいHPですね。これからも熊本をもっと宣伝してください。 

 激励のE-mailありがとうございました。このようなお便りをいただき、更なる励みともなります。コーラス頑張ってください。熊本は連日うだるような暑さの日々が続いております。北海道のすずしさに憧れてしまいます。
 熊本をはなれ、はや17年、もう忘れてしまった言葉がたくさんありました。
 学生時代1年生時代 なかなかなじめなかった
 2年生 ばってんがさーと変なことば
 3年時代 やっと肥後子 しゃべりも達者 
 4,5,6年時代?(そう留年してました) 完全な熊本人 卒業したくなかった。
 ずっと居たかった青春時代でした。
 大学を小学校並にいった私でした。 酒と馬鹿の日々???
 とってもなつかしく 一つ一つの言葉に思い出があります。 
 この言葉を最初に教えてくれた下宿のおじさんは もう居ません・・・・・・
 けんか別れした彼女ももう居ません・・・・・・・
 とてもよい企画でよく調べられています 家族ともども拝見しました。
 色や写真もよかったです。今後の皆様のご活躍を期待しています。
 PS:自慢の一つは宮崎美子さんと同級生で斉藤恵子さんとも同級生になりかけたことでーーす。
    でも工学部だったので関係ないけど
                         神戸市在住のにせ熊本県人
                         ばってん荒川は元気か?

 心に染みる激励メールありがとうございました。私達のページが少しでもお役に立っていることを知り、うれしく思います。専門的な知識に基づいて作成しているものではなく、内容も未熟ですが、熊本の隠れた情報を少しでもお伝えできればと、いろいろと発信しております。今後ともよろしくお願致します。
 熊本弁のページ見ました。私は福岡人なのですが、この頃福岡弁と熊本弁の違いに興味があって、あちこち熊本弁のページ見て回ってます。
 韓国語と熊本弁のイントネーションがという話ですが、私の知る範囲では、韓国語も熊本弁もアクセントがない、つまり平板に発音するから、似てるんじゃないですかね。釜山などの日本に近い地域には日本語のようなアクセントがあるらしいですが。ただ、私も福岡で暮らしていてたまに、「あ、韓国の人の団体が来た」と思ってよく聞いてみると福岡弁だったということが、良くあります。
 あと、「ばってん」は「ばとても」から来たそうですよ、「ばとても」は「〜だとはいっても」ぐらいの意味なのかな。
 それでは、熊本弁をもっと楽しんできます。さようなら。

 韓国語と熊本弁についての貴重なアドバイスありがとうございました。私たちは、韓国語については、ほとんど情報を持ち合わせていませんので、助かりました。また、「バッテン」の語源についても参考になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
 実は、最近掲示板上でちょっと話題になっていることがありまして、ぜひ意見を伺いたいのですが、良いでしょうか?
 「徒然なか」という熊本弁についてですが、これは「徒然無か」なのか、それとも「変なか」の様に、形容動詞の「な」を残したまま、カ語尾形容詞になってしまったのでしょうか?
 「徒然(トゼン)」と言う単語自体に「ひま、さびしい、てもちぶさた」などの意味があるので、「徒然無か」ではないと思うのですが、確証がありません。
 また、「上手(ジョウズ)な」などの形容動詞は「上手か」と「な」を残さずにカ語尾形容詞化しています。この「な」が残ったものと、残らなかったものの違いはなんなでしょうか?
 以上のことについてご意見がありましたら、お聞かせいただきたいと思っております。
 もう一度整理します。
   崚盟海覆」は「徒然無か」か「徒然な-か」か?
  形容動詞のカ語尾形容詞化で「な」が付くのと付かないのの差は何か?
 他にも「な」が付くカ語尾形容詞の単語などもご存知でしたら、お教え頂きたいのですが。

 「とぜんなか」について、これまで深く考えたこともありませんでした。実に興味深い問題だと思います。メールを頂くまで、「徒然無か」と思って使っていたようです。おっしゃるように、意味を考えれば、「無か」ではおかしいですね。そこで「徒然中」という名詞かとも思いましたが、「一人じゃとぜんなかけん遊びに来なっせ」とか「みんな出かけてしまって、とぜんのうして火の消えたごたる」というような使い方をします。語尾の活用があるということは「心もとなか」や「やるせなか」などと同じく形容詞でしょうか。
 図書室で、国語大辞典を調べてみました。寂しいという意味の「とぜんない」という「形容詞」方言が青森県三戸郡や福岡県久留米市付近にあるようです。これが基本形でしょうか。ご存じのように、語尾の「か」は熊本弁等の独特の言いまわし。例えば「良い」が「良か」等。同様に「とぜんない」を「とぜんなか」として終止形として使うのでしょう。形容動詞の「な」を残したまま、カ語尾形容詞となったものでしょう。
 他に、「とんでもない」、「とほうもない」等のように「・・・ない」等の語尾を「か」に変えたものが色々あるかとも思います。他に「変な」と言う意味の「ひょうなか」とか「妙なか」なども。「上手な」は「な」がなくなって「上手か」となりますが、「な」が残るか残らないかの違いは、ただ「発音のしやすさからでしょうか?」とも、確信はありません。言葉は発音しやすいことも重要な要素ですから、当たらずとも遠からずでしょうか。
 「ない」が「ある」の意味で使われる例も多いとも聞いています。それならば、「徒然なか」は「徒然ある」の意味になります。はじめに言葉が生まれ、後で文法が生まれるわけですので、文法通りにいかない点もあるとも聞きました。私自身、国語への苦手意識が強く、専門的なことは解りませんので、国語の先生方にもお聞きしたいと思います。新たな情報が解りましたら、再度メール致します。まとまりの無い文章になったかとも思いますが、お許しください。(その後、別ページとして「とぜんなかについて」を作成)
 おどま盆ぎり盆ぎり
 盆から先きゃおらんと
 盆が早よ来りゃ 早よもどる
 おどまくゎんじんくゎんじん
 あん人たちゃ良か衆
 良か衆 良か帯 良か着物
 http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/shoukai/k_hougen.html
 検索していましたら、 五木の子守り歌で、 上記のとこに きましたのですが、
 くゎんじんくゎんじん
 乞食 と言う 意味 わかりますが 語源 は どこにあるのでしょうかと?
 その昔 韓国の人 が 日本に 連行された事が有りましたが 加藤清正の朝鮮なんとか 詳しくはしりません 、
 で 玉名では ただ かんじん かんじん と発言してのですが、漢人 もしくは 韓人のどちらかではないかと 思いますが、ちがうでしょうか。 ただ 気になりましたものですから
 遠い 異国の地に 来た おどん=韓国の人 =かんじん
 だから 、まともに、あつかってもらえなかったのでは 、なかったのでないで しょうか
 以上 素朴な 疑問でした。

 「くゎんじん」または「かんじん」は「勧進」と書き、韓人や漢人とは違うようです。元来仏教用語(?)のようで、仏道をすすめることから転じたもので、寺の建立や普請等の費用を寄付させることのようです。その趣旨を書いたのが「勧進帳」です。後になって、乞食などが寺の名を語り、生計のための物乞いに利用することがあって、意味が次々と転じていったようです。
 よって、加藤清正が朝鮮半島からつれてきた人達のことを指してはいないようです。
 方言みてまして また 思い付きましたので、なんといっても 熊本の代表的な 方言は、方角に(行き先)に さん を付ける事じゃないでしょうか。
 今日は 熊本さん いきょぅっと たい など、上さん いく。 したさん いく 。
 これも 入れて欲しいですね
 あと 大変多い事を 「いさっか」 とは きいたことありませんか・?
 以上です また有りましたら 書かせていただきます。

 確かに、方角に「さん」付け(?)とは独特の表現ですね。本校のページにも採用させて下さい。
 ただ、「さん」は敬称の「さん(様、さまの変化)」ではなく、「〜の方(ほう)へ」という方向を示す格助詞または、接尾語でしょうか。東北弁で使う「さ」と同じようです。県外の人など、方角や場所にも「さん(敬称)」付けするのかと、「熊本の人は丁寧だ(?)」なんて、驚く人もいることでしょうね。これも特色ある熊本弁の一つでしょう。
 ただ、「テント(太陽)サンのヨウ照ラス」のように太陽や月などの自然物に敬称をつけることはよくあります。「墨汁ヤツが引っチイた」とか「牛ヤツがケタクッタ」など、卑称「ヤツ」は物や動物にも。
  「いさっか」 については、意味が二つに分かれました。県北では、「大変多い事」に使われ、県南では「元気のいいこと」に使われているようです。また、二つの意味を使い分けている地方もあるようです。実は、私は上益城郡(県央)で、元気がいい意味で使っていたもので、最初、ビックリしました。ただ、若い人は使わないようです。同じ県内でも、意味が違うとは面白いですね。詳しく調査すると、更に面白い発見につながるかも知れませんね。ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
 はじめまして、熊本出身のLUPIN靴任后HPは、肥後にわかさんより入らせてもらいました。すごく良くできたHPで感激&爆笑しました。私は阿蘇(南小国)で15年間育ち、菊地(西合志)で5年、その後就職で、府中@東京に住んでいます。こちらでは普段耳にしない熊本弁を思い出し、PCを見ながら笑ってしまいました。
 さて、わたしは前述のとおり阿蘇出身ですので、阿蘇で良く使われる方言をお教えします。方言−意味−用法の順です。
「おろよか・おろいか」 ・・・ “古い”
  『あんたんたオロヨなっとるばい』(あなたのは古くなってますね)
「えじい・えずか」 ・・・ “怖い”
  『あんひとはエジイ(エズカ)』(あの人は怖い)
「つんぶらう・つんぶろう」 ・・・ “(ごみなどを)払い落とす”
  『外さん行ってツンブロウてこい』(外に行って払い落としてきなさい)
「うちぶる」 ・・・ “振り回す”
  『そこでウチブルとでけん』(そんなところで振り回してはいけない)
「よだきぃ」 ・・・ “めんどくさい・いやだ”
  『雨ん降りよっけんヨダキィねぇ』(雨が降っているのでめんどくさいねぇ)
「ばされ」 ・・・ “とっても・すごい”
  『あん人はバサレがまだすがねぇ』(あの人はとってもよく働くねぇ)
「そじる」 ・・・ “傷む”
  『そぎゃんこっすっと畳がソジロぅが』(そんな事をすると畳が傷むじゃないか)
 今思いついたのはこれくらいですね。
 あと、熊本弁に「オッぺシャン」というのがあるのをご存知ですか? もう死語に近くなっていると思いますが、“不細工(主に女性)”という意味だそうです。(おてもやんの「ぐしゃっぺ」と同じでしょうか)私も父から聞いただけで、実際使っている人とはお会いしたことがありません。もし使われている地域がありましたら、雑学用に教えてください。これからも皆様のご活躍をお祈りいたします。

 南小国の方言情報、ありがとうございました。熊本弁も地域により差があり、同じ言葉であっても意味が異なる場合もあり、本校のページでも、一部の情報しか載せていませんので助かります。
 「おろよか・おろいか」は私も使います。
 「えじい・えずか」は、こちらでは「えすか」とも言うようです。また、阿蘇町出身の人に聞いたところ、「おじー」と言ったそうです。
 「つんぶらう・つんぶろう」 や「うちぶる」は、こちらでも少し使うようです。
 「よだきぃ」は大分にもありますね。大分の友人がよく使っていました。大分に近いこともあって阿蘇方面でも使うのですね。同じ阿蘇町でも一の宮町に近い人は使っていたそうですが、赤水出身の人は使ってはいなかったとのことでした。
 「ばされ」はこちらでは使わないのですが、小国には「ばされ祭り」というものがあるそうですね。とっても元気のいい祭りだそうですね。
 「そじる」 はこちらでは「そずる」と言います。
> あと、熊本弁に「オッぺシャン」というのがあるのをご存知ですか?
> もう私語に近くなっていると思いますが、“不細工(主に女性)”
> という意味だそうです。(おてもやんの「ぐしゃっぺ」と同じでしょうか)
> 私も父から聞いただけで、実際使っている人とはお会いしたことがありません。
> もし使われている地域がありましたら、雑学用に教えてください。
 私も知ってはいます。意味も同じように使っていました。県内の大部分でも使われていたようですが、今ではほとんど使う人は居ないようですね。「ぐじゃっぺ」も同じような意味もあるかも知れませんが、「ぐじゃっぺ」はあばた面(「あばたもえくぼ」のあばた)というか、天然痘が治ったあとのへこみなどを意味しているとも聞きました。
 ありがとうございました。同じ熊本県でも、地域によって様々で、地域間の交流の証しとも言える方言の奥の深さに興味が更に拡がりますね。他にも思い出されましたなら、またお願い致します。(2001/11/12)
あの突然で申し訳ないのですが、「電話鳴ってるから早くでなさい」、「メールきてるからみなさい」の2つを熊本の言葉でいうと、どんな言葉になるんでしょうか?教えていただけませんか。

「電話ン ナットルケン ハヨ デナッセ」
     「ナリヨルバイ」、「ハヨデランネ」、「デナッシェ」、「デランカ」等も
「メールン キトルケン ミナッセ」
     「キトルバイ」、「ミナッシェ」、「ミランカ」等も
上下関係等、場合に応じて色々な言い方があるようです。(2002/01/23)
おてもやんの歌詞「ダルケン」について
 私は熊本出身で73歳の男性です。今福岡に住んでいます。前から大変気になっていたのですが、おてもやんの詩のなかに、「ごてドンがぐじゃっぺだるけんまーださかずきゃせんだった」とあることです。熊本弁で「だるけん」というかなということです。普通は「だけん(だから)」と言います。とすると「ぐじゃっぺだーけん」のほうが熊本弁らしいし納得もいきます。私どもが子どものころは「だるけん」とは歌いませんでした。いかがでしょうか。

 なるほど、全く同感です。私も普通は、「だけん」と使います。ただ歌詞は、熊本市史をはじめ、ほとんど「だるけん」となっています。明治40年の与謝野鉄幹等の五足の靴には「ぐぢやッぺぢやるけん」とあります。ところが、周囲の何人かに聞いても、話し言葉としては「だけん」と言うようで、「だいけん」(八代方面)もありました。県内にも地域によって様々な用法は残っているようです。
 やっと、元熊大教授の秋山正次先生の著書「熊本の方言」にたどり着きました。「だるけん」とは熊本弁の古い語法だそうです。現代では「ダケン」となるのだが、「ダ」や「ジャガ」が「ケン」や「モン」に続くときは、連体形の「ダル」や「ジャル」からつないで、「ダルケン」、「ジャルモン」などとするのは、室町期以降の古い形だということです。最近まで球磨郡や天草町の一部など、県内各地で老人語として残っていたとのことでした。鹿児島弁の「ジャッド」も関係あるかもしれませんね。
 おてもやんが唄い始められた江戸末期から明治初期に、このような用法がどの程度残っていたのかは解りませんが、古語法特有の優雅さを保つために使われたのでしょうか。しかし、興味深い発見です。当たり前のことですが、方言にも古語があり、微妙な表現に古語を使うのですね。メールをいただくまでは、気付きもしませんでした。お陰で、調べることができ、新たな発見につながりました。貴重なメール、ありがとうございました。(2003/01/27)
 はじめまして。熊本弁について私にも一言言わせてください。
 「はいよ」の語源は「拝領」からきてると、国語の先生がおっしゃっていました。「ばってん」の語源については、「徒然」「拝領」など、手紙文・文語体からの影響を受けていると考えると、「跋(ばつ)」=(文の終わり)と「転(てん)」=(内容が変わる)あるいは、「展(てん)」=(話の続きを広げる)。
 「跋転」「跋展」からきてるのではなかろーかと思うのですが、あいにく、未だ、歴史資料の中から出会ってはいません。極めて独りよがりの意見です。

 ありがとうございました。「跋転」や「跋展」、意味もつながりそうですね。実に面白い発想だと思います。
 ところで、国語学等の先生の話では、九州の「ばってん」や東北の「ばって」「ばて」は「ばとて」から発したとのこと。「ばとて」とは「雨降ればとて」の「ばとて」で、「雨降ればって」のように次第に変化したそうです。元々、仮定条件(雨が降った「としても」)を表す接続語が、既定条件(雨が降った「けれども」)の接続語に変化したものとのことです。(秋山正次先生の「熊本の方言」などより)
 バッテン(?)、私は「跋転」や「跋展」に興味があります。国語は苦手で、難しいことは解りませんが、他の資料等も調べてみたいと思います。方言は近隣諸国語とも繋がりがあるとも聞き、そちらにも関心を持っているのですが・・・。また、新たな発想や発見がありましたら、お教えください。(2003/02/27)
 数年ぶりにこのHPにお邪魔しましたが、さらに内容が充実していることにいささかにらず驚きました。また、デンデロリュウやオテモヤンの歌詞に関する私の私見をご紹介いただいていることに、恥ずかしさを感じながらも感激しています。
 今回は特に肥後方言の語源について学ばせていただきましたが、バッテンの語源については秋山先生など国語学者の方々の説に納得いたしました。私が子供の頃は形容詞や動詞の後ろに続ける場合にはバッテンと言いましたが、文頭に立てる場合にはソルバッテンを使うのが普通でした。ソルバッテン=サレバトテでしょうから、本来は相手の主張する言い分や事実関係の正当性を一応は認めた上で、なおかつ異論を唱えるための接続語だったわけで、現在のバッテンの使われ方と完全に符合すると思います。
 また、「あんたがたどこさ」の起源が熊本ではないことは容易に想像できますが、川越との指摘を読んでなるほどと感じました。幕府の直轄地や旗本の所領では官軍への反感が強かったはずですから、肥後熊本の船場から出発したという官軍兵士の言葉尻を捉えて背後に見える仙波山に言葉を掛けることによって相手を狸と同一視し、揶揄したと考えれば歌詞の前段と後段の辻褄が合うからです。当時は幕軍・官軍ともに様々な方法でイメージ作戦を展開していたようですから、その一環だったのかもしれませんね。機会があれば川越まで出かけて資料館でも調べてみます。
 なお、方言の紹介で一つだけ気になることがあったので書かせていただきます。私の記憶ではワサモンという言葉は「新しい物」を指し、新しい物を好むお調子乗りのことは「ワサモンズキ」と言っていたように思うのです。ただし、ワサモンという言葉の使用例はワサモンズキ以外に知りませんから、私の記憶の方が間違っているのかもしれません。(2003/10/15)

 今回も鋭いご指摘、感謝いたします。何れも参考になるものばかりで、今後のページ更新の参考にさせていただきたいと思います。あんたがたどこさに関しても、新たな情報を発見されたら、お教えいただければ幸いです。
 ところで、ワサモンですが、ご指摘の通り元々は「新しい物」を指したかも知れませんね。周囲の何人かに聞いてみたのですが、「者」と答えた人が圧倒的だったのですが、説明すると「物」とも使うような気がすると答えていました。私は「早生(わせ)物好き」が「ワサモンズキ」、「ワサモン(者)」と変ってきたのではないかと思っていました。秋山先生の「熊本の方言」には「わさもん(早生者)新しがり屋。流行にすばやく飛びつく人。」とありました。言葉は生きていますので、次々と変っていくものかと思いますが、私も判らなくなっています。
 面白いテーマだと思います。更に調べてみたいと思います。と言っても、当方は学生時代より国語を苦手とした一介の数学の教員で、簡単な本を調べるくらいが関の山ですが、生徒たちにも投げかけてみたいと思っています。今後ともよろしくお願い致します。(2003/10/15)
 私は熊本県出身の、現在福岡市在住五年目の大学院生です。先日、長崎、北九州出身の友達と方言のことで話が盛り上がり(この友人達と方言で話が盛り上がるのはいつもですが)熊本弁のHPを探すうちに、こちらに行き当たりました。あとで一人でゆっくり見ていたのですが、熊本のことをとてもよく調べて、紹介されており、とても懐かしく思いました。私の実家は中央町で、熊本でもずいぶんと田舎のためか、小学生の頃まで、家では標準語しか話すことを許されずにいたものの父方の実家では、他県人ではまず理解出来ないような話し方で会話がなされ、(時には私や、八代出身の母もわかりません…)周りの人々も思いっきり方言ですし、ここに載せてあるほとんどの方言に聞き覚えがあり、自分もまた発音出来ることに笑ってしまいました。それと同時に「今は方言使ってないなあ」と気付かされました。もちろん全く使っていないわけではありませんが、福岡や、北九州のことばと混ざってしまい、純粋な話し方できなくなったなと感じていました。けれどほかの熊本弁のHPにあった「ほー(ほら)」「ばっ(驚いたときの相づち)」などをみたとき、友人から「あ、つかってるよね〜(笑)」といわれ「あ、これも方言か〜」と、やっぱり自分は熊本県人なんだと、嬉しくなってしまいました。(2003年11月25)
 私たちのページを見て、懐かしく思われたということ、少しでもお役に立てたのかと、うれしく思います。メールありがとうございました。「これは方言だったのか?」という事もしょっちゅうです。ところで中央町のご出身だそうで、本校の石橋のページでも中央町の二俣や小筵橋をはじめいろいろ紹介させて戴いています。また中央町堅志田で、昭和30年にヒガンバナの種子の採集の記録が残っており、今夏も何度か捜しに行ってきましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。そのような縁で中央町には特に親しみを感じているところです。今後ともよろしくお願い致します
> 始めまして、熊本出身で、現在神奈川県在住
> ですが、『だもんね』と言う言葉が、熊本弁だと
> 馬鹿にされた事があります。実際はどうなので
> しょうか。(2004年2月6日)
 手元にある熊本弁の本には「だもんね」はありませんでした。「だもね」があり、「ん」が欠落していったものでしょうか。私は「だもね」はあまり聞いた事がないようです。「〜だもんね」とはよく聞く言葉です。元々「だものね」の「もの」が「もん」と撥音便化したものでしょう。「だ」も「もん」も「ね」も標準語にあります。だったら、標準語の可能性もあるかも知れません。熊本以外で、使う可能性はあるのではないでしょうか。もちろん熊本以外で使うからといって熊本弁ではないという理由にはなりませんが。方言は時代とともに変っていきますので、熊本弁の可能性も残ります。「〜だん」という方言はあります。「だもん」の「も」が欠落した短縮形ですね。今、何人かの生徒に聞いたところ、「だもね」のほうが使うと言った生徒(男子)もいました。もちろん両方とも使わないと言う生徒(女子)もいました。なお、国語辞典の「ね」をひくと、形容動詞の終止形「だ」の後に続く時は男子は直接「だね」、女子は「わ」を入れて「だわね」と載っていました。「もん」をつけるのは女子(?)言葉なのか。「だもんね」の女子に対して、男子は「だもんな」とも(これも?)。「だもんな」は確かに男子言葉ですね。また、「だもんで」や「だもんだから」は国語辞典にあります。となると「だもん」は標準語です。しかし、熊本弁かとも、断定はできない状態です。方言も標準語も、生きており、時とともに変化していきます。一部の地域だけで通用するのが方言で、全国的に通用するのが標準語でしょう。今では標準語として認知された言葉も、最初は方言だったものも多いのではないでしょうか。一般的に「標準語」と言われている言葉は、ある時突然、一地方の方言が「標準語」として祭り上げられたもの。元々日本語に基準となる「標準語」があったわけではないので、「標準語」という使い方もおかしいんですが。だらだらとした文になってしまい、申し訳ありません。しかし面白い興味深いテーマですね。ありがとうございました。もう少し調べてみたいと思います。
 熊本人から、下記の言葉を日々使われ、理解するのに苦労した被害者から、今度は私に対して、熊本弁と思われる同様な言葉を投げかけてきます。そこで、真の熊本弁かどうかを診断して頂けますか。,匹んね △気靴茲蝓´9修─´ぁ○の感覚もあるとばってんね イ修垢函次´Δ△笋帖△海笋帖´Г修ゃん、こぎゃん

 一応、熊本弁にあるとは思います。(2004年2月6日)
,匹んね 「どうでしょうか」、「どぎゃんね」とも
△気靴茲 「とりあえず」という意味
9修 「世話をやけ」とか「気にかけろ」との意味でしょうか
ぁ○の感覚もあるとばってんね 「あるんだけれども」
イ修垢函 「それから」
Δ△笋帖△海笋 「あいつ」、「こいつ」。ちょっと強い調子
Г修ゃん、こぎゃん 「そのように」とか「このように」
> 訪問する度に、一つの言葉にもいろんな人の想いや背景があって、熊本弁への 味わいを深められて楽しんでます。今回気がついた言葉があるのでお便りします。
> 「ちょい、ちょい」というのは熊本弁なのでしょうか。子供の頃よく、うちの人に言われたものです。今では耳にすることもなくなりました。用途では、人 の忠告を聞かずに不利益を被ったときに使われると思います。意味合いとして は「自業自得」とか「ざまあみろ」といったものでしょうか。おもしろい背景 のある言葉であれば取り上げてもらえればと思います。

 私自身は使った経験はありませんでしたので、周囲に聞いてまわったところ、八代、人吉球磨、芦北方面で使われているそうです。県南ということで、宮崎や鹿児島ではどうなのかも気になりますね。県下全体では使われないが、「熊本弁」と考えていいのではないでしょうか。「ざまあみろ」「言わんこっちゃなか」などの意味ではなく、昔「ウサギ追い」や「カスミ網に小鳥を追い込む」時に「チョーイ、チョーイ」と掛け声をかけたと言われた方も(県央・県北にも)。意味的には何らかのつながりがあるかも知れませんね。熊本も広く、このようなお便りを戴き、気付く事も多く、感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます(2004/06/21) 
 先日、水俣の方から子供たちの間で「ヤーマ!ヤーマ!」という方言が流行っているとお聞きしました。「そうだ、そうだ!」と相づちを打つ意味だそうです。校内でも何人かに尋ねてみましたが、今のところ使用者は見つかっていません。広範囲の方言ではなく、狭い地域や世代の新しい方言かも知れませんが、このような新しい(?)学校ごとの方言もあるかと思います。学校に限らず、職場やそれぞれのグループ特有の方言もあるかも知れません。インターネット時代の現在、インターネットの掲示板やメーリングリスト内でも発生することでしょう。もし「ヤーマ!ヤーマ!」について情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらお教え下さい。
 毎日のように貴HPを覗いて、勉強させてもらっています。ところで、上記のメールに辿り着きましたので、私の考え方をと思い発信させていただきます。
 確かに、「ヤーマ!ヤーマ!」は今でも愚生の中では歴然として残っていて、じょうん(常時・日常茶飯事)使っています。
 相手の話の中で共鳴することがあると、すかさず「ヤーマ!そげんたい」という風に。
 ただし、同年輩や後輩のみですね。会話の中で 「ヤーマ!そげんたい」を発すると若い人(特に30代・20代)たちは、「何ですか、ヤーマちいうのは?」返ってきて、説明に一苦労することもしばしばです。(2010/01/20)
(水俣から届いた「ヤーマ」情報のメールでした。熊本弁一覧にも追加させていただきます。ありがとうございました。2010/01/21)
 ちょっと気づいたので…熊本弁(九州弁?)に代表される言葉の一つとして、「〜たい」があると思います。よく県外の方に、「ちがうたい」とか「そうたい!そうたい!」など普通に言っちゃいます。怒ってる?っていわれることもありますが、このくらいの会話は仲がよければよく出てくる言葉だと思いますが…是非一覧に加えて欲しいです。(この前びっくりしたのは、「お魚の鯛?」って聞かれたことです。)
 それと、わりと若い世代で熊本弁?っていうと、「だご」「まご」といいますよね。強調するときは「だっご」などとちっちゃいツがはいったり!これも熊本弁なんですかねぇ?マウ=舞う、ゴツ=〜のように、〜のような と考えると、マウゴツ=舞うような(空をとべるくらい)=
 マゴ(マウゴツ)=とってもの最上級(変形して「ダゴ」) となりませんか??「タゴ、キチー」(死ぬほどきつい) 「マゴ、最悪」(最悪を強調)(結構マイナスイメージが多いような…)接頭語としてかなり強調するとき使いますよね!発音は、とにかく「だご」「まご」を強く言うと雰囲気でますね。
 もう一つ、ネマルという熊本弁ですが、これは腐敗する前の「においを嗅いだらツンと酸っぱい臭いがする程度で、もう生(若しくはそのまま)じゃ食べられない状況」を表した言葉で、「腐る」は「ネマル」を通り越しています。見ただけじゃわからないけど、かいだら「もうヤバいんじゃ?」な感じを、「ば!こら、ねまっとっばい!!」と表現します。あ!この「ばっ!」も熊本弁ですね。
 すみません、もう一つありました。「みがんのよーなったですなぁ」は私の父親は「過ごしやすい季節になりましたね」の意で使っております。父もあいまいなので、その辺の調査もお願いできたら、と思います。長々とスミマセン<(_ _*)>よろしくお願いします。
 貴重なご意見ありがとうございました。確かに熊本弁はちょっと荒々しく聞こえるようで、他県人と話す場合、注意すべ点もあるかと思います。
 ところで、「マウゴツ」「マゴ」「ダゴ」、「とっても」の最上級とは面白い表現ですね。「まう如く」即ち「飛び回るような」「目が回るような」ということでしょうか。「マゴ」は「マウゴツ」の短縮形だということですが、「ダゴ」はどう変化したのでしょうか。周囲の人にお尋ねしたところ、使う使わないは実に様々でした。ダゴ石(大きな石)やダゴ蜂(クマ蜂やスズメ蜂)と使う例もあるとのこと、「とても大きい」という意味が加味されるのでしょうか。
 「ネマル」は「腐る前の段階」、言われてみれば、そうかとも思います。辞典には「食べ物が腐る」ともありましたが、微妙な違いがあるのかも知れませんね。県南の芦北地域では「話がもつれる」の意味もあるとのこと、新発見でした。なお、東北弁では「座る」らしい。面白いですね。
 「みがんのよーなったですなぁ」ですが、「ミガン」が「身寒」なのか「身感」なのか、国語大辞典等を調べてみましたがありません。寒くなった時に使うので、これまで「身寒」と思っていたのですが、「身感」と考えれば「身感が良い」即ち「身体が心地良く感じる」ということで、「過ごしやすい季節になる」と考えてもいいですね。気温が低くなる季節(秋)にだけ使われるので、「涼しくなって過ごしやすい」という雰囲気でしょうか。ただ、秋山正次先生の「暮らしに生きる熊本の方言」には「身寒」とあり、「秋の冷気を覚える」とありました。
 方言はその時々や場合の感覚を表現するものもあり、共通語では表現できない微妙な雰囲気を持っています。だからこそ方言が生き残っているのかも知れません。よって簡単には共通語に翻訳できない部分もあるのでは。また狭い地域で使われる意味や用法もあるかと思いますので、どれが正しいとは断定できないものもあるかも知れません。(2004/09/13)

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 メールをいただき、初めて気付いくことも度々です。日頃、何気なく使っている方言です。深く考えることもなく、お便りをきっかけに、考え、調べ、新たな発見へとつながっています。地元に居ては気付かないことも多く、WEB発信の意義を再確認します。励ましやお礼のメールをいただき、少しでも役立っていることを知り、更新の励みともなっています。今後とも、ご意見やアドバイス等、よろしくお願いいたします。(2001/11/12)
 
制作:熊本国府高等学校パソコン同好会(最終更新:2004/10/15)

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