秋の七種(七草)



秋の七種を定めた万葉集の山上憶良の歌
( )の野に咲きたる花を指折り かき数ふれば七種の花
はぎの花 尾花おばな 葛花くずばな 撫子なでしこの花 女郎花おみなえしまた藤袴ふじばかま 朝顔あさがおの花
 
        
くず なでしこ
葛花(クズ)
 マメ科のつる性多年草。昔はつるから葛布、根から葛粉をとるなど利用価値があったが、今では駆除も困難な有害植物。
 
撫子の花(カワラナデシコ)
 ナデシコ科の多年草。山野に、丈は50cm程。葉は線形で対生。夏から秋、花は淡紅色で、花びらの先は細く裂けている。
 
おみなえし ふじばかま
女郎花(オミナエシ)
 オミナエシ科の多年草。日当たりのよい山野に。葉は羽状に裂け、対生。緑の草原に黄色い花が目立つ。根は利尿剤に。
 
藤袴(フジバカマ)
 キク科の多年草。山野や川岸などに、丈は1m程。茎は直立、葉は三つに裂け対生。夏から秋に、淡紅紫色の頭状花が密集。
 
はぎ すすき
萩の花(ヤマハギ)
 マメ科ハギ属の落葉低木。日当たりの良い山野に、蝶形の花は紅紫色。阿蘇登山での漱石の句「行けど萩行けど薄の原広し」
 
尾花(ススキ)
 イネ科の多年草。山野に群生、丈は1.5m程。秋に大きい花穂をつける、これを尾花と。別名かや、かやぶき屋根の材料。
 
ききょう ききょうのつぼみ
朝顔の花(朝顔はキキョウを指すとのこと、右はつぼみ)
 キキョウ科の多年草。日当たりのよい山野に、丈は1m程。葉は長卵形。夏から秋にかけて青紫色の釣鐘形の花。つぼみは風船状で花びらの先が5裂して開花する。
 
 
萩はヤマハギ、マメ科の低木で草でなく木、よって「秋の七種」は「七草」でなく「七種」か
春の七草は食べるもので、秋の七種は花を見て楽しむものとのことです。

(オミナエシ) (ススキ) (キキョウ) (ナデシコ)
はかま(フジバカマ) (ハギ) (クズ)で
お好きなはかまはく」と覚えるのも
 

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