熊本の方言(熊本弁)

 方言には文字や共通語では充分に表現しきれない独特の雰囲気があります。
その土地の人々の生活の中から、自然と発せられるものであり
時、場所、人間関係、性別、年齢によっても違います。
更に、同じ熊本といっても
県北、県南、阿蘇、天草、球磨と地域差もあって
簡単にはまとめることはできませんが
気付いたことを紹介致します。

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本サイトには以下のような熊本弁関係ページも!(最終更新:2004/06/21)
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熊本の自然文化 熊本弁単語一覧 「徒然なか」考 戴いたメールより
熊本弁で桃太郎 とっとっと(方言活用) 熊本の歌や民謡 五木の子守唄

 特徴的な熊本弁として、まず「とっとっと」と「すすす」!

方言 意  味 用法(意味)
トットット 残している
確保している
コラ、アータにトットットバイ!
(これは、あなたの為に残しているのですよ)
ススス 「すきま風がすーすー入る」
ということからか「肌寒い」
今日はスススんね!
(今日はちょっと肌寒いですね)
似た音を三回繰り返しており、面白い表現だとは思いませんか?

 そのほかにも、様々な熊本弁を別ページで紹介しています。熊本弁には、標準語と全く違うものや古語が残っているものなど様々です.。ゆっくりと味わってみてください。(元々、熊本弁の一覧をここに紹介していましたが、数が増えた為「熊本弁一覧表」として独立)
 


 方言は五木の子守唄やおてもやんなどの民謡の中にも!


 熊本の代表的な民謡 「五木の子守歌」の意味
     (以下、問い合わせメールへの回答より)
歌   詞 意    味
おどま盆ぎり盆ぎり
盆から先きゃおらんと
盆が早よ来りゃ 早よもどる
おどまくゎんじんくゎんじん
あん人たちゃ良か衆
良か衆 良か帯 良か着物
私(の子守奉公)はお盆まで、お盆まで
お盆の後は居ませんよ(実家に帰るんですよ)
お盆が早く来れば、早く(家に)帰れる
私は物乞い(貧乏、自分を卑下した言葉)物乞い
あの人たちは良い人たち(お金持ち)
良い人(お金持ち)たちは美しい帯や着物を持っている
(お盆に家に帰ったとき、自分も着れたらいいけど・・・)
 だいたい以上の通りだと思いますが、充分でないところもあるかとも思います。
 方言には、微妙なニュアンスの違いなどがあり、難しいですね。
 参考ページ:熊本の歌参考資料五木の子守唄の歌詞子守唄の里


 
 ところで、「ケーキナット食ォーカ」とか「イチゴドン食ォーカ」と言う言葉を聞いて、「ケーキに納豆をつけて食べるの?」、「イチゴ丼(どんぶり)?」などと、驚かないで下さい。「ケーキでも食べようか」「イチゴでも食べようか」の意味です。熊本人だってまともなんですから!このような「ナット」とか「ドン」などの接尾語や「キャー」とか「「ウッ」などの接頭語も熊本弁の特徴の一つかと思います。

 熊本弁には意味を勘違いされそうな言葉もあり、誤解を生じることも。我々熊本人としては、他県の人と話す場合、注意すべきかと思っています。

 熊本弁が分かない方は、「変だ」と思われたら、気分を害されずに遠慮なく聞き返してください。誤解は必ず解けるはずです。

 方言は文字で表しただけでは、解りにくいところがあります。熊本弁を理解するためには、アクセントやイントネーションなど発音の仕方やその場の雰囲気が必要です。外国語を学ぶのと同じで、その場や土地に馴染むことだと思います。ぜひ一度、熊本にキナッセ(お出で下さい)、熊本弁のネイティブスピーカーが至るところにいます。

 テレビやラジオで、一部のタレントが面白おかしく使う「下品な熊本弁」の為に、「品がないとか、口調が荒い」方言だと誤解されることも。言葉はその人の心を表現します。使う人次第で、上品にも、優しい、心地よい言葉にもなります。「方言は汚い」との先入観は捨てたいものです。方言は「それぞれの地域に根付いた、表現力豊かな、味わい深い」言葉です。今後とも、時・場所・場合を考え、正しい熊本弁を誇りを持って使い続けていきたいと思っています。

いただいたメールの例
 「熊本を含む北九州弁のイントネーションや発音の特徴は韓国語によく似ていると感じませんか?」というメールをいただきました。確かに人ごみの中で聞いたとき、他の外国語と比べて違和感を感じないことも事実です。地理的にも京都や東京より近いのですから、それが当然なのかも知れませんね。大げさかも知れませんが、「熊本弁の更なる調査研究が、近隣諸国との友好にも発展するのでは?」という期待感さえ抱き始めています。
 また「熊本の代表的な方言は、方角に(行き先)に さん を付ける事じゃないでしょうか。今日は 熊本さん行きょぅっと たい 、上さん 行く、 下(した)さん行く等」とのメールもいただきました。「さん」は「〜の方(ほう)へ」の助詞または、接尾語で、東北弁の「さ」と同じようです。しかし、方角や場所にも「さん(敬称)」付けするのかと、驚く人もいるかも知れませんね。これも特色ある熊本弁の一つででしょう。

 私たちの知識不足による間違いなどもあるかと思います。皆さまのご指導、ご意見、アドバイスをお待ちします。メールが舞い込み初めて気付くことも度々、熊本に居ては気付かないことも多いようです。いただいたメールを利用したページも作成・発信しています。ご閲覧いただければ幸いです。

制作:熊本国府高等学校パソコン同好会


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