三角西港(古い街並み)


 宇城市三角町の三角西港は、オランダ人技師ムルドルの設計のもと、明治17年から3年の歳月を経て、明治20年8月、熊本初の近代的貿易港として開港しました。当時は熊本唯一の貿易港として、ヨーロッパ風の町並みとともに繁栄しました。現在では、港は移転していますが、古い港「三角西港」を近代遺産として後世に残そうと周辺は公園化されています。
 明治26年(1893)7月、第五高等中学校の教師だったラフカディオ・ハーン、長崎旅行からの帰りに立ち寄ったのが三角西港、旅館「浦島屋」で休息をとります。

明治の洋館、まさにホテル、浦島屋 内部も全て洋式、当時は珍しかったことでしょう
浦島屋
明治時代の文豪「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)」の「夏の日の夢」に登場する旅館。「浦島」という屋号がハーンに強烈な印象をもたらしたようです。「その宿屋は、わたくしには極楽のように思われた。そして、そこの女中たちは、まるで天女かなんぞのように思われた。」と、「夏の日の夢」に記されています。
 
三角西港は世界遺産登録の期待も 海を眺めながらの一杯のコーヒー、ハーンも味わったのかな
三角港築港記念館
港の荷役倉庫だった土蔵つくりの建物で、現在ではレストランとして利用されています。
なお、三角西港は「九州・山口の近代化産業遺産群」の一つとして、荒尾市の万田坑跡などとともに世界遺産暫定リストに登録され、世界遺産登録が期待されています。
 
ここは当時からそのままの状態とのこと 和室にガラス飾りの電灯がいかにも明治の雰囲気
旧高田回漕店
荷物・乗客を扱う回船問屋で、築港当時から存在する唯一の建物で、当時の面影を残しています。
 
西港を見下ろす丘の上にも 丘の上からの眺めも抜群
旧簡易裁判所(左)と旧宇土郡役所(右)
裁判所は明治23年に建設、ここに移築されて法の館として、裁判の疑似体験や資料展示。郡役所は明示35年建設され、現在は海技学院として利用されています。
 
西港一帯には当時の洋風・和風の建物がいっしょに 和風、洋風それぞれの良さを味わうことができます
ムルドルハウス(物産館)
マウスオンは龍驤館
西港入口の灯台
マウスオンは築港記念館

 駐車や建物の見学は無料です。ボランティアガイドの方もおられ、三角の歴史や観光を案内してくれます。一度立ち寄ってみませんか。ハーンが憧れた浦島太郎と乙姫様の姿を夢見ながらの熱いコーヒーもいいもんです!

撮影:2007/07/15,12/02,12/30

制作:熊本国府高等学校パソコン同好会


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