石垣いろいろ


 石橋と「石切や石積み」技術は切り離せない関係にあります。石切りや石積みと言えば石垣、そこで石垣に注目してみました。まずは専門的な石垣の種類でなく、模様というか石を積んだ形に興味を抱きました。石垣をよく見ると、石を形よく(整形)切って造ったもの、自然石というか川に転がっていた石(玉石)をそのまま積み上げたもの、水平に真っ直ぐ積み重ねたもの、ばらばらに積んだもの、4つの四角い石を中心に周りを同心円状に積んだもの、三角形の石を中心に三角形に積み上げていったもの、ほぼ同じ大きさの石か、ばらばらで異なる大きさの石の場合も、実に多様です。それぞれに力学的な意味の違いがあるのでしょうか、単なるデザインなのか、積んでいく内に自然と形づくられたものなのか・・・。様々な形の中に合理的というか、力学的な堅固さを形作っているようにも見えます。ご存知の方がおられましたら、お教え頂ければうれしく思います。一個一個の石が形作る模様だけに注目しても面白そうです。今回はそんな単純な興味から写真を撮ってきました。以下の写真は最後の大分県中津市の中津城内の石垣(2006/11/26)を除き、すべて日本の石橋を守る会の2006年度総会(2006/04/22)が開かれた宮崎県日南市の飫肥城周辺で撮影したものです。(2006/04/23)

いかがですか、ちょっと見渡しただけでも、石垣の積み方は様々。今まで、石垣は皆な同じに見ていました。種類や特徴、更には歴史、国や地域での違い等々を調査したら、興味深い発見ができるかも知れません。身の周りの石垣を丹念に調べていけば、眼鏡橋を造るヒントが見つかるかも。石垣に限らず、何でもしっかりと観察することが大切ですね。

 石垣の積み方は、布積み(ぬのづみ:格段の高さを水平にそろえ、横目地が一直線になる積み方で、強度に問題)、谷積み(たにづみ:長方形の石(玉石の場合も)の目地を45度ほどに傾けて積み、堅固な構造)、乱積み(らんづみ:大きさの違う自然石や加工石を技巧を使って組み合わせて積み上げるもので、高度な技術を要する)の3種類に大別されるようですが、他にも呼称も様々、更には素材や工法を組み合わせて、より細かく分類することも出来るようです。

 石切りの方法や石積みの種類と特徴、石の種類や性質等々、興味は尽きません。石材にも木材と同じく正目と板目があるそうで、同じ石材でも切断の仕方や使い方によって強度に差が。圧縮力に強い石材の特徴を最大限に活用するのがアーチ式石橋、石切りや石積みの技を修得し、アーチ石橋造りに挑戦したくなりましたが、石切りは簡単ではなさそうですね。

 最終更新:2006/11/29

<制作>熊本国府高等学校パソコン同好会


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