上の絵は、１９９７年２月まで本校のホームページ（トップページ）を飾っていた「２代目のタイトル画」です。ある生徒がペイントで描いてくれたもので、本校ホームページの記念すべきタイトル画として、ここに残します。当時のＵＲＬはhttp://www.kumamoto.kumamoto.kokufu-hs.jp/　でした。

　当初は簡単な学校紹介だけ。その後、パソコン同好会の生徒たちが中心となり、地元の情報だったら負けない「熊本の隠れた情報を掘り起こし、全国に紹介しよう！」 と、学校近くの「江津湖」紹介を手始めに「熊本の特産物」「熊本文学散歩」「温泉」「肥後の石橋」「金魚の飼育Ｑ＆Ａ」、「熊本の私学」、「熊本の水」、郷土の歴史人物、民話・歌・方言・博物館などを紹介する「熊本の自然・文化」等、次々と発信して参りました。

　郷土熊本の文化遺産であるアーチ式石橋を紹介する「肥後の石橋」は小学生から専門家の方まで、質問や激励だけでなく、情報提供も相次ぎ、本サイト１のページ数を誇っています。
　「金魚の飼育Ｑ＆Ａ」は年間を通じてアクセスが多く、質問メールも多く、その都度詳しい先生のアドバイスを戴きながら対応していますが、私たちの知識拡大にもつながっています。
　夏目漱石や森鴎外をはじめとする熊本に関係ある文学者の軌跡を紹介するのが熊本文学散歩。中でもラフカディオ・ハーン（小泉八雲）の「THE FUTURE OF THE FAR EAST（極東の将来）」は研究者のご好意により、原文の英文をはじめ、日本語、韓国語、中国語と充実、ハーン研究の資料としてばかりか、英語や近隣諸国語及び国際理解の教材としても活用できるものと期待しています。
　特に「熊本の歌」や「熊本弁（方言）」は県内外からの問い合わせや情報提供も多く、その対応の中で、地元に居ては気付かないような発想や情報と巡りあうことも度々、Ｗｅｂ発信の喜びを実感しています。
　季節的にアクセスが集中するのが「桜」と「ヒガンバナ」の開花情報、元々「小学生の教材に！」との要請により作成したもの。「四季の花」等、熊本の豊かな自然の恵みにもっと感謝しなければならないことを知ることに。「熊本の水」も、すばらしい水資源を紹介するだけでなく、「豊かな地下水を確保し続けるには、どうすべきか？」という、水を通じての問題提起、環境保護を訴えるページとなっています。
　

２０００年３月までの「４代目のホームページ」の画像（平成１２年７月当時のもの）。３代目はメニューの文字がすべて画像で、容量を抑える為、画像をテキストに変更したのが４代目。現在のデザインは２００３年度卒業生の卒業記念で、５代目となります。現在のホームページを飾ってきた画像（写真）も幾つか残しています。

　「ビジネス研究」は商品の原価計算や価格決定や株、税金申告、利息、出店等、本校ビジネス教育の一端を紹介するばかりか、ビジネス界を垣間見ることもできる（？）かとも。
　「平和を考えるページ」は戦災の悲惨さを後世に伝えるビデオ「明日への伝言」にもなりました。総理府の外郭団体の日本戦災遺族会が、全国の学校や図書館に配布したもので、ビデオを見た中学生たちから感想文も送られてきました。
　その他にも、本校の「年間行事」や「Ｑ＆Ａ」「テレホンサービス」「はがき通信」「知っとるね？国府高校」「泉寮」「健康講座」等の学校紹介、「楽々数学」「ビジネス研究」「世界史通信」「コンピュータ」「校庭の花」「国府ギャラリー」「同窓会」「熊本の野花」「熊本歳時記」「古い町並み」等と、超盛りだくさんな「熊本国府高校のホームページ」です。

　２００１年夏、２１世紀最初の全国高校総体が熊本県で開催され、そのＷＥＢページ製作には、我々「熊本国府高校PC同好会」を含む県内の１０校が担当、その一部を記念ページして残しています。

　天体観測を趣味としていたPC同好会の会員が一人で制作・発信していた「SKY FANTASY」は、ヘール・ボップ彗星、土星食、しし座流星雨などの写真や解説など。担当者は卒業後もしばらく更新し続けましたが、引き継いでくれる後輩の出現を待っている状況です。

　２００２年１１月、財団法人国際コミュニケーション基金（ICF）主催の「第5回ICFホームページコンテスト」で最優秀賞を受賞。審査講評は「ともすれば埋もれてしまいがちな地元の歴史を克明・念入りに調査し、整理して紹介している。パソコン同好会で立ち上げたHPが学校公式HPとして定着し育ってきたものだけに、高校生の目線でしっかりと情報が捉えられており、地域への愛着とそれを発信することへの熱い思いが伝わってくる。内容が素晴らしいだけに、サイトマップ等で中味がひと目でわかるように工夫されることを期待する。 」でした。表彰式後、サイトマップを作成することに。ところで、本サイトのページ別訪問者数も！
　２００７年７月には九州総合通信局と社団法人九州テレコム振興センターが優れたインターネットサイトを表彰する「九州ウェブサイト大賞２００７」優秀賞にも選ばれました。他にも、これまでにソニー全国中学生高校生ディスク＆テープ大賞、全国わこうどホームページコンテスト、ＯＭＥプログラムコンテスト、熊本ホームページコンテスト、マイタウンマップ・コンクール等で受賞することができました。2007年11月、熊本県の広報ＷＥＢの「気になるくまもと（１１月２９日の335号、１２月６日の336号の２回）」で紹介していただきました。

　年間を通じて更新しておりますが、既存ページの更新は新ページの発信に比べ、想像以上に手間と時間が必要となります。ページ数が増えるにつれ、更新が行き届かない部分も。更には「より美しく、大きな画像とビデオや音声も！」との要望も戴きますが「ページは軽く！」というのも当初からの基本姿勢。もっと刻々と変わる情報を！とのメールを届き、１高校の部活動で運営するサイトとしては限界も感じています。最近、熊本を紹介する様々なサイトが次々と誕生しています。本PC同好会の役目もそろそろ終了かとも思います。しかし、貴重なアドバイスや資料提供をいただくなど、県内外の閲覧者の皆様に支えられてきた熊本国府高等学校のＷＥＢサイトです。今後も可能な範囲で、「インターネットの健全発展」を祈り、価値ある情報の発信に努めて参りたいと思っています。今後ともよろしくお願い致します。

熊本国府高等学校パソコン同好会