卒業生の近況と思い出

 今年3月、男女共学の第一期生が卒業しましたが、3人の卒業生に近況を語ってもらいました。

平成10年6月


N.O(平成9年普通科卒業 熊本大学文学部)

 私が高校を卒業して1年余りが過ぎました。街で国府高校の生徒を見かければ、かつてのセーラー服ではあリませんし、男子の生徒数も大分増えたと聞いています。高校生だったことは本当に遠い昔のように思えますが、そのころを振り返って、今、私が思うことを書きます。

 その人によりますが、高校生ぐらいの年代は世の中が少しづつ見えはじめ、自分についても考える人が多いでしょう。そしてこの時期は、将来について進学なり就職なり考えなくてはいけません。いろいろな事が理不尽だと感じ始めたりします。例えば、こんな勉強をして役に立つだろうかとか、考えだしたらきりがないでしょう。私は勉強を全くしたくない時期があり、特に数学はほとんど放棄していました。でも本当はたとえ理不尽に思うことでも、その思ったことだけでも、やった意味があるような気がします。どんなにやりたくないことでも、面倒なだけだったと考える行為そのものが意味がある事なのだから、自分の中で確実に利益になっていくような気がします。そもそも物事の値打ちが分からないのに、やらないと決めるのはもったいないものです。私が高校生の時はそれが分からず、やりたくないことはしませんでした。数学をあきらめずにやっていれば得られたことは多かったでしょう。でも、この後悔の気持ちも、私にとってプラスになったと思うこともあります。そういうことが分かったという意味では、商業科、普通科、情報処理科があり、皆が同じ方向をむいていない国府高校で過 ごしたことがよかったと思います。

 私は大学生になってまだ日も浅いので、大学というところがまだよく解りませんが、自分でアンテナをはっていれば、いろんなことに出会えそうだという気がしています。


R.O(平成10年普通科卒業 熊本県立大学総合管理学科)

 私が大学に入学して1ヶ月が経とうとしています。慣れない事ばかりであっという間に過ぎてしまったという感じです。大学は高校とは違うことだらけで戸惑うことが多く、不安になったりもしましたが、今は、少し大学生であるという自覚が出てきたような気がします。

 大学と高校での大きな違いは、自分自身ですべて決めて行動しなくてはならないということです。自分がしっかり理解して行動していないと、間違っていたり人から遅れたりしてしまいます。私が一番戸惑った事は、入学して2日後に授業が開始されたときでした。時間割が決まっているわけでもなく、自分で必要な科目を選択しなければならなかった所です。「これが大学という所か。」と改めて感じました。

 振り返ってみると、高校に入学した時も同じような戸惑いを感じました。知り合いもなく親元を離れての慣れない寮生活と、初めてのことばかりでした。その中で様々な経験をしました。私が大学生活に比較的早く慣れたのも、これらの経験があったからこそだと思います。

 先程も書きましたが、大学という所は全て自分で決めることができ、自由であると思います。言い換えると、自分の目標を持っていないと無意味な時間を過ごしてしまうことになってしまいます。

 私には、今、一つの夢があります。それは国府高校で過ごした3年間の中で見つけた夢です。もし国府に来ていなかったら私の夢はなかったかもしれません。国府に来て経験した全ての事が私の宝になっています。自分の夢が叶うように、これからの大学生活を充実したものにしていきたいと思います。

 最後になりましたが、私を支えて、励まして下さった先生方には心から感謝しています。本当にありがとうございました。


N.H(平成10年情報処理科卒業 九州産業交通(株))

 私は現在蟠綵産交グループの九州産交ツーリストという会社で仕事をしています。入社したばかりで、まだ何をどうやっていいか分からず、先輩方に手とり足とり教えてもらっている所です。

 職場の役に立つにはまだまだ時間がかかりそうですが、こんな私でも誉められることがあります。それは「挨拶」と「返事」です。まず出勤したら元気良く「おはようございます」です。名前を呼ばれたら元気良く「はい」です。たったこれだけのことと思われるかもしれませんが、実社会ではこういう些細なことが身についているかどうかで人間関係がうまくいくかどうか決まってくるようです。幸い、私は陸上部に所属していたこともあり、挨拶はあたりまえというか、自然と身についており、たいして気を使わずにできます。

 学校の成績はあまり人に威張れるような成績ではありませんでしたが、こういう礼儀を身につけることができたのも、国府高校の先生方のおかげだと感謝しています。

 また、私にはもうひとつ大切な仕事があります。陸上部の選手として走ることです。私の一番好きなことであり、唯一の特技であった長距離走を思い切りさせてもらえる会社に入れたのも国府高校に入学したからだと思っています。中学の頃はたいした記録も出せずに走っていましたが、高校ではいろんな先生に励まされ、応援していただき、何か精神的に成長できた3年間だったように思えます。長距離走というメンタルな部分が大きく結果を左右する種目です。ですから、精神的な強さを国府高校で養ったおかげで、実業団選手として今やっていけるのだと思っています。

 中学の時には夢にも思っていなかったようなことが、高校では自分の「やる気」しだいで、いくらでもやれました。国府高校はそんな学校だと思います。最後にこの場を借りて、お世話になった諸先生方、本当にありがとうございました。先生方に恩返しでさるような快走ができるよう、これからも頑張りたいと思います。


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