第1号 2002年4月17日(水)発行 文責:鳴海秀人

 4月11日の最初の授業で、「授業を受ける時の心構え」と、一年間頑張ってほしいという気持ちから、皆さんに『17歳のオルゴ−ル』の本を紹介しました。その後、授業についての注文やら授業の感想を書いてもらいました。その中からいくつかを紹介します。

4月11日(木)の授業について

  1.  今日は、先生がずっと詩を朗読された。なかなかいい詩ばかりで考えさせられました。自分が健康でいることが幸せに思えてきました。
     また、これからどんな授業をしていくのか分からないけど、できれば黒板を写すばっかりとか、先生が一方的に話すばっかりとかだと、部活生などは、すぐ眠くなるので先生の目標どおり、わかりやすく、楽しく、充実した授業だったらいいなぁと思いました。(1組 男)
  2.  僕は、この詩を読んで、この人が生まれてきた時、みんなと違う形で生まれてきて、そのことで自分の母さんを責めたけど、今では「生んでくれてありがとう」と感謝をするまでに なって、この人の器の大きさを感じた。(1組 男)
  3.  この「17歳のオルゴ−ル」という本を紹介してもらって、思ったことは、まず、この町田知子さんの思っている気持ちや考えがスゴイと思います。不自由なところがあって、いろんなこともあると思うけど、しっかりした自分の思いなどを、字は上手ではないけど、高校3年間の思いを綴って、僕に何かスゴクいい影響を与えてくれたような気がした。(1組男)
  4.  町田知子さんの詩を読んで、すごく気持ちがわかった。体は不自由でも、心はまわりの人と全然変わらなく、恋もするし、生についてすごく考えているし、なんか驚いたです。
     生きるって、普通なんだけどむずかしいですね。なんか、切ない気持ちになってきた。自分は、ちょっと忘れ物が多いので、気をつけようと思う。あと、ちゃんとチャイムの合図を守る。(1組 女)
  5.  「17歳のオルゴ−ル」という日記を読んで、まず、びっくりした。私と同じくらいの年で、ズバズバと自分について書いてあったコトだ。「生きるしかくはないけど、生きる権利はある」という文は、はっきり言って感動しました。色んなコトについてつづられていて、共感はスゴクした。年が近いていうこともあるけど…。自殺は、さすがに…。これからど−なっていくか、気になる。(1組 女)
  6.  町田さんの書かれたこと、一つ一つが心に残りました。私はこのような考えを持った事も思ったこともありません。だから、本当にすごいなと思います。最近、私はいろんな"言葉"で救われたり、共感することが沢山あります。すごく悩んでいる時に、こういうのを読むと本当にやる気が出てくるし、もっといろんな"言葉"を読みたいと思います。
     私もこんな考えができたらな−とうらやましいというか何と言うか……。世界史、苦手な方ではないので、とりあえず頑張っていきたいと思います。(1組 女)
  7.  先生が渡した3枚のプリントは、大切にとっておきたいと思った。僕はプリントを読んで、心が豊かになった気がする。(2組 男)
  8.  障害にあった人たちがこんなに考えているとは、知らなかった。しかも僕達と一緒の高校生というのにビックリした。だから、今度からは、もっと障害にあった人達の本や話しを聞いていきたいと思った。今日は、世界史の授業はなかったけど、今度からはあるので、どんな授業をするのか、たのしみになってきた。(2組 男)
  9.  ものすごく、この女の人がすごいと思った。感動した。自分の人生についての考えを考えさせられる話しだった。ガンバらなくてはならないと今まで以上に感じた。やる気が出てきたような気がする。自分がこの女の人の立場だったら、どうしていたかワカラナイと思った。(2組 男)
  10.  今日はねむかったけど、この作文を読んだら、目が覚めた。みんな同じ人間なのに、あんなことを言うなんて許せない。(2組 男)
  11.  今日、「17歳のオルゴ−ル」を読んで、自分がどれだけぜいたくなのかが分かった。今までは普通に生活することが当たり前だと思っていたけど、これを読んで字を書くのもやっとだし、こんなに悩んで、辛い思いをたくさんしている人もいるんだと思った。自分は普通に字も書けるし、歩くこともできる。それにこんなに体のことで悩んだことは一度もない。だから、これからは、もっと自分を大切にし、健康に生んでくれた親に感謝しながら生活していこうと思う。この人は、親になったときのことを考えると恐いと言っているけど、自分はそんなこと考えたり、悩んだりしないでいい。だから、これから先、長い人生があると思うけど、自分にとってためになることをしていきたい。(2組 女)
  12.  今日は、世界史の授業ではなかったが、「17歳のオルゴ−ル」という本を紹介してくれた。著者の町田知子さんが、今まで自分が思っていたこと、他人からされたことを不自由な手で、がんばって書いていることがよくわかった。
    これを読んで、何か思いがわいてきた気がするが、これがなんなのか、自分でもよくわからない。とにかく、町田知子さんが考えたことが伝わってきたので、とてもいい本だなと感じた。(2組 女)
 いろんなことを感じ取ってくれたことを、本当に嬉しく思います。いつもこんな授業というわけにはいきませんが、時には、本を紹介したいと思います。君たちは スゴイ!

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