作者の観測紹介


週末の夜は、缶コーヒーを飲みながら、MDで音楽を聴きながら星見をするのが私流。う〜ん、最高ですね(^o^)


天体観測の記録紹介


私が軽い気持ちで書いている観測日記を紹介します。
 (注)自分中心に書いてます。不明な言葉等はご了承を!

 '97年10月28日未明の観測

いやぁ〜〜〜〜!!!!!!!!!!! 今夜は、本格的な天体観測をしたましたな〜〜〜〜!!!!!! 1997年10月28日火曜の未明。最近、暑さから一転して急に冷え込むようになって、特に今日はかなり寒い。私は、午前2時頃、外に出てみました。すると、素晴らしい星空が広がっていたのです!! 冬の気配を感じさせる肌寒い夜空には、冬の星座が美しく輝いていたのです!! オリオン座のなんと美しいこと。そんなオリオン座を眺めながら、ウォークマンでジュディマリのLOVER SOULを聞いて感慨にふけっていた私。「この曲、オリオン座に合うぞ」そう思った僕。そうやってLOVER SOULを聴きはじめて間もなく、から最初のに入ったあたりで、突然、オリオン座のすぐ上で流れ星が流れたのだ!! はっきりとこの目で見られて嬉しかった。ゆっくり西から東へ流れた…。 まぁともかく、そのように今日の空のは、冷え込んでいるためか非常に良く、目の悪い私でもなんと肉眼で4等星まで見ることができた。そこで、久しぶりに、かなり本格的な天体観測をしてしまったのだ。まず、M42を観る。いつにもまして星雲の輪郭がしっかりしており、美しい。つづいて、のすぐ南の散開星団M41を観る。いつにもまして星数が多くしっかり見えて、これも美しい。これらの、何度も見た有名な星雲星団を観るだけではつまらないので、私はこれまで見たことがなかった星雲星団を観測することにした。パソコンので、現在の空に見えている明るい星雲星団を捜す。星団の中でも、球状星団はほとんど観測したことがないので、まずは球状星団M79を観ることにした。M79はうさぎ座の南部にある8.0等級の球状星団だ。私は、うさぎ座のα星とβ星を辿って、すぐにその天体を見つけ出した!! 「ああ、たしかに球状星団だ!!」 ぼんやりと低倍率の視野の中にM79は姿を現した。8等級なのにこれほど容易に見つかるなんて。私は喜んだ。うまくいった私は、次にM1「かに星雲」を見ることにする。 こちらも、有名ながらまだ一度も見たことがなかった。天体観測歴5年のにもかかわらず。ともあれ、おうし座の左の端っこの方にある明るい星のすぐ側なので、その星を導入した。すると、すぐにかに星雲を発見できたのだ!! こちらも8.3等と暗いのに見ることができ、嬉しくてたまらなかった!! 写真では佐渡ヶ島のような形にみえたが、望遠鏡ではぼんやりと見えるだけ。まぁそれはそうだろう。ともかく嬉しかったのだ。次に、私はウルトラマンの故郷であるM78星雲を見ようと決意した。M78は、座の3つ星の側にありながらも長年見ることができなかった天体なので、今夜こそは見てやろうと思った。私は、3つ星をたよりに、簡単にM78を発見できた!!!! ぼんやりと見え、これまた8.0等と暗いのにすぐ観測できたので、やっぱり嬉しかった。立続けにどんどん色々な星雲星団の初観測を果たしていく、調子のいい私。これほど、一晩にいくつもの星雲星団を初めて観たのは初めてだ、と自分を誇りに思っていた()。そんな絶好調の私は、引き続いて今度は銀河を見ようと決心した。星雲星団はよく見るが、銀河はM31ぐらいしか見たことがない。だから今夜、他の系外銀河も見てしまおうと思った。こんなに空気の透明度もいいし、条件も最高だから。だから、まずしし座の頭部にあるNGC2903銀河を見ることにした。こちらも簡単に発見できた!! これは、8.8等と相当暗いのに、私は容易に観測できた!! やはり透明度のおかげか? の視野の中では、細長くぼんやりと見える銀河の姿。私は少し感動していた。銀河系総番長として、もっと他の銀河も見ておきたいので、続けてM81&M82の銀河を観測することにする。ステナビで位置を調べ、実際に望遠鏡で捉えてみる。位置は、北斗七星の柄の少し先。すると、またも観測は大成功!! 両者が低倍率の同一視野の中に"ハ"の字状に寄り添っていた!! その姿の美しいこと…!! 私は感動した。しかも、写真で見たのと同じ!!! たまらなく満足していた。両者の光度は、丸っこいM81が6.9等と明るく、細長いM82が8.3等と暗い。明るいM81は、結構くっきりと銀河の形状が分かり、素晴らしかった。そのように一晩にして6つもの星雲星団銀河の初観測に成功した私だった。天体観測を始めて5年。これほどハマッて観測に専念したのは、これが初めてではないだろうか。これまでは、何度も見た天体ばかりを望遠鏡で「鑑賞」していたが、今回のように新しい天体を次々と位置を調べて観測するのは、本当にこれが初めてなのかもしれない。今夜は、この5年間で、最も観測に専念した夜だったことだ。私は、星雲星団の観測のあとは、今秋明け方の空低く顔を現すようになっているヘール・ボップ彗星を、地球接近以来、半年ぶりに観測しようとする。もうかなり遠いので6等級以下と思うが、それでも簡単にみつかると思った。だから、夜明けが近い午前5時頃、南の空10度という超低空ながらも、彗星に隣接している2等級のほ座γ星を低倍率で導入したが、彗星らしき天体は視野の中には見受けられなかった。ステナビの表示によると、確かに低倍率では同一視野内に見えてい てもいいはずだが。となると、の位置計算がおかしいのか、それとも彗星の光度が想像以上に暗すぎるのか。そんな状況なので、『もうどうでもいい。もう彗星なんか見なくてもいい!!』そのように彗星観測を投げ出した私であった。今朝がおそらくを見る最後のチャンスだっただろうというのに…。まいっか!! 今は10月なんだから。 そうして、夜明け前には固定撮影で冬の星座を撮って今日の観測を終えた私。今は午前6時20分。もう朝が訪れた。本当に充実した天体観測を出来たので、満足感いっぱいになってこうしてパソコンを打っている。余談だが、今日は火曜。平日だ。もちろん学校ある。しかし、うちの熊本国府高等学校は、ムカツくことに2時間だけ授業があったのち、あとは7限目までずぅ〜っと明日の文化祭の準備なのだ!!! なにそれ。やってらんねぇよ。どうせ私はヒマなだけだ。だから、行くだけ無駄。それに、昨夜からずっと天体観測をしていたので一睡もしていないので眠すぎる。だから、今日は学校はサボるかもしれない。行きたくないんだ。カミサマ、許して下さい()。でもサボるのはよくないよね。無断欠席(ズル休み)なんて、イケないって! でも、まぁ気にしない気にしない! そんなことしてもなんにも始まらないって!! だから、休むかもしれない。いや、休む... 絶対に休む? うぅ〜ん、自分にもよくわからない。それでは、非常に眠たいので、もう眠っちゃいましょう(つまり学校いかないってことね!)。まあどうでもいいでしょう。それにしても、今朝は冷え込みが厳しい。今朝の観測中、この秋初めてコート着ましたもの!! 10℃割った?それではこの辺で 長くなったな。サイズは何KBあるんだろう。 AM 06:28 97-10-28 (Tuesday) AM 06:37 97-10-28 (Tuesday)
 '98年1月9日 アルデバラン食の初観測

アルデバラン食の潜入を見てきましたぁーPM 09:20 1998.01/09 (金曜日)。たった今、口径6cm屈折経緯台の小さな望遠鏡で、初めてのアルデバラン食を楽しんだ(わけない)。愛機の20cm反射赤道儀は出すのが面倒だったので明るい1等星の掩蔽ということで簡易な観察をした。観察というよりは観望と言ったほうがいいかもしれない。とにかく軽い気持ちで観た。9時10分過ぎたあたりから望遠鏡で月を捉え、アルデバランの暗い欠け際への潜入をアイピースで覗きながら待った。熊本では9時17〜18分の間に潜入すると思われる。だから、潜入まで5分以上も時間があったということになる。だが、そんなに潜入まで時間が有り余っていることを知らなかった私は「まだかまだか」とアルデバランが食されるのをひたすら待ち続けていた。経緯台のため追尾なしなので、手動で追尾せねばならない。しかし、微調整がきちんと動かなく、困った。だって、そーやって手で鏡筒動かしてると動いてブレてる間にアルデバランが潜入しちゃってることだってあるかもしんないでしょ〜う。だから心配なので手で必死に押さえながら月のポジション維持に努めた。そしてついにアルデバランは月に隠された!! わ、消えた!そう思った。消えたと判ったと同時に、あ〜見れたと一言ささやき、そそくさと望遠鏡を抱えて部屋まであっちゅー間に戻った私。食現象はまさにアッという瞬間なのに、潜入を待つ時間が5分以上と長かったため、観測したぁって気にならなかったよ、マジで。でも隠されるのを待ってる間はほんの少しだけワクワクしたし、わずかに緊張もした。だから、見れて満足だったのは言うまでもないことだ。天頂付近での現象のため、よかった。薄雲はかかっていたけれど。さて、このアルデバランの出現もやがて見られるはずだ。午後10時37分頃にアルデバランは明るい側から姿を現す。そのときも見ようと思う。あーきつい。PM 09:35 1998.01/09 (金曜日) PM 10:40 1998.01/09 (金曜日) 今、アルデバランの出現を見てきましたー!! よかったよかった間に合って。だって、すっかり忘れていたんですもの。パソコンで聞くのに夢中になってて、ふと右下の時計を見ると 10時30分だった。だから、「あっ、出現は27分だったっけ?! 終わったか!!?」とあせった。でも、運よく出現の時刻は27分ではなく37分(か38分)だった。私は安心する間もなく、天文ソフトでアルデバランの出現の位置を調べた。そして、準備をする暇もなく、出現のときが迫ってきた。パソコンから時報に電話を掛け、精確な時刻を調べた。 10時36分30秒だった! 1〜2分後だ。私は急いで6cm屈折望遠鏡を持って外に出た。そしてすぐに月を潜入のときと同じ低倍率で捉え、出現予想位置を見つめ始めた。そして1分ほどたっただろうか。アルデバランは月の明るい縁(の耳の先端の近くの所?)からチョコンとかわいらしく出現した。針で突いたように小さく目立たない。望遠鏡の口径が小さいためか、はたまた月光に負けたためかアルデバランはいささか弱々しい。赤さも感じなかった。でもたしかにパッと縁から出てきたときは綺麗と思った。確かに去年10月16日の土星食と比べりゃこっちはささやかなもんだが、でもどっちにしても今日、去年から何度も起きていたアルデバランを初めて見れたから満足だった。おわり。 PM 10:49 1998.01/09 (金曜日)
 5月31日未明の観測

1998年5月31日の未明、月末の今夜は、今月の中で最も観測条件が良い良く晴れた夜だったので、とSOUL LOVEで寛いだ後、迷わず天体観測をすることにしたんだ。メガネをかけて星空を眺めるのが多分2度目だったので、透明度もいい今日、私はメガネで見る星空の素晴らしさに心打たれていた。頭上の夏の大三角を見ると、それはそれは素晴らしい!!はくちょう座の星々がくっきり見え、大三角を貫く天の川もくっきり!! それはそれは感動した。やはり裸眼で見るのとで見るのとでは全然違う!! 改めて、肉眼で見る星空の素晴らしさを体全体で感じ取った.... とにかく、これまで見たことがなかったほど、天の川がはっきり見え、星図に載ってる天の川と形状が同じだったので感動した。シャープにくっきり輝く夏の星々とその背景にぼんやり輝く銀河の光芒は、宇宙の奥行きを感じさせた。天の川を、これが我々の銀河だ、と思って見れば、自分が今銀河系の中から宇宙を眺めている気分がまじまじと実感でき、幻想的な気分になれることだ──。そんな5月最後にして最高の天体観測日和の今夜、はくちょう座を眺めていたら、はくちょう座を横切る流星を2個見ることができた。最初に見た流星は2等級ほどで、視線も流星をしっかり捉えていて、はっきり見ることができた。次に見た流星はやや暗く短かった。で、私は「今日はもしやはくちょう座流星群の極大日じゃないか?」と感じた。でも後から調べてみたら、違った。ただの散在流星、だったみたいだ。ともあれ、MDを聴きながら望遠鏡を出して観測を始めた私。の新曲がこの幻想的な星空に合うなァなぁんて思いながらも、私は最初にこと座の環状星雲M57を見たりしたが、接眼部が壊れてて適当にを付けた管をぶっ差し込んで観測してるので、光軸が合わん!管の差込具合を調整しようとしてもすぐ グラグラなってどーしようもないので、落ち着いて観測できなかった。そもそも、極軸望遠鏡()自体も調子悪くて壊れてるので、恒星追尾さえもできず、私はただ赤道儀の望遠鏡を経緯台として振り回して天体を導入して縦横に動かして手動追尾しているので、それは観測しづらい。そのうち極軸望遠鏡(か本体)に何らかの故障があるので修理したい(か買い替えたい)し、接眼部だってそのうち業者に部品を交換できるか問い尋ねてその部品を入手したいのだが、まぁそれまではこのような初心者的な方法でしか望遠鏡観測ができない。むろん、自動追尾ができないし、その上接眼部も壊れているので天体撮影は拡大撮影はおろか直焦撮影さえも不可能だ。そんな不具合続きの天体観測なのだが、いつまでも不平をボヤいてばかりいられないので、今夜も望遠鏡で簡易な眼視観測をしてた。話が逸れていたが、低倍率で小ぢんまりとした惑星状星雲M57を導入した私は、そのまま高倍率のに付け替えたが、光軸が合わず、よく観れなかった。だから、その次に東の空に輝く木星を見ることにした。今日はシーイングも結構いいらしく、空気のゆらぎ()の影響も受けずに表面模様がじっくり観測できた。惑星の木星は 明るいので、高倍率のでも仮の自作接眼部の微調整により光軸ズレを補正できた。だから、久しぶりに木星を観測できたわけだ。観測条件はいいので、2本の横縞模様はもちろん、細いその他の模様も見えた。だが、未だに大赤斑を"これだ!"とわかるほど確認できたことはない。 そのように天体観測のよさを実感できた今日の天体観測。最近突然夕方の西空に現われた巨大彗星のSOHO彗星は不運にも悪天候続きで一度も見ることができなかったのだが(超)、でもこれから先、楽しみな天文現象がいろいろあるのでまだまだ楽しみだ。それは、今年か来年の 11月17日未明に起こるだろうしし座流星雨、それに皆既日食の初観測などだ。いずれも、一度も見たことが無いためどのように見えるのか非常に楽しみだが、とにかく楽しみにしておこう。 もうすでに午前4時半。もっと観測したかったのに、なんともう夜明けだ。通り過ぎる雨の向こうに夏を見るこの時期、夏至も近いという事で、もう空は藍色になって次第に明るくなってきている。今、ふとベランダの窓を開けてみると、やけに冷涼な澄んだ匂いのする空気の空に、木星がひときわ輝いている。この爽やかな夜明けの空に、私は4年前のスピカ食観測後の時のような、よく見ているような夜明けの感覚に包まれている──。 AM 04:38 1998.05/31 (日曜日)〓




・1997年3月9日朝の部分日食


作者が長い間本当に楽しみにしていたのがこの日だった。
なにしろ、天体観測暦5年でありながらも、日食という現象を一度も見たことがなかったのだ。
幼いころから日食には異常なまでの興味を示していたのに、それまでに起きた日食は不運にも
全て悪天候で見逃してしまっていたのだ。
だから、今年のこの日食こそは絶対に見るつもりでいた。
半年ほど前から私の頭の中はこの「1997年3月9日」のことしかなく、学校で授業中も
頭の中は欠けた太陽でいっぱいだった。


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