ペルセウス座流星群 (1998. 8.13)

1998年の「ペルセウス座流星群」簡単な観測報告です。

観測記
AM 04:58 1998.08/13 (木曜日)
今年もペルセウス座流星群の極大日がやってきた。現在あまり天体観測を
しなくなっている私は、去年までに比べて、このペルセ群もあまり待ち望んでは
いなかったようだ。とはいうものの、2〜3日前頃からやはり1年に1度の
このビッグ天文ショーが楽しみになってきた。
今年の夏は異様なまでに毎日夏晴れのいい天気が続いているので、
このペルセ群も8月22日に起きる部分日食も、多分晴れて見られるだろう
と前から思っていた私。だから昨日の夜(8月11日の夜)ももちろん晴れていた
ので、私はペルセ群ウォッチングを試みた。しかし、前日から睡眠をほとんど
とっておらず、眠かったので玄関先にて短い間空を眺めただけの観測で
済ましてしまった。しかし、この5〜10分の短い観測で確認できた群流星は
カシオペア座をかすめる1個の流星だけしかなかった。まぁ、極大日の明晩に
ペルセ群の突発出現の期待もかかっていたので、明晩にじっくり流星観測する
ことにして昨晩は眠ったのだ。
そして迎えた8月12日。ところが必ず晴れると思っていた天気はそう良好では
なかった。薄雲がたくさん広がっていて、このままでは流星観測に差し支える
ような空模様であった。夜になっても相変わらず雲は多かったが、
時間が経つにつれ晴れ間が結構広がってきたのだ。だから流星観測は
できることを確信した私。「よぉ〜し、2年前のペルセ群観測の時みたいに、
たくさんたくさん流れ星をこの目でみるぞぉ」、と眼視観測の意気込み充分に、
今晩も更けていった。しかし、ペルセ群観測は夜半過ぎからがメインだからと、
天気は良いのになかなか流星観測しようとしなかった私。まあ、一晩中空を
眺め続けて観測するつもりはなかったので、夜明け前の2〜3時間に観測
できればいいと思い、流星群のことは忘れパソコンでMIDI音楽作りに
ハマッちゃってた私。そしてやっと出来上がっていよいよ流星観測を始める
ことにした私。しかし、すっかりパソコンに熱中していたせいで、
もうAM3:30頃(?)になっていた。だから、あっヤバいと思った私だったが、
でも夜明けまでに充分流星観測ができそうだったので、すぐに観測を始めた。
しかし、今年の流星観測は、ただ空を眺めて肉眼で流れ星を見るだけという、
単純明快な観測法。フィルムが無いこともあり、今年は固定撮影による流星撮影は
しなかった。撮影するの面倒だし、それにどうせ流星が写る確率はマジで少ない
からな。ということで、今年は単なる"流れ星ウォッチング"で、観測というよりは
"観望"になるかもしれないが、とにかく今年もペルセ群の流星を最低でも
10個は見ないと気が済まないので、テラスに出た私は、MDウォークマンで音楽や
GLAYのJIROちゃん出演のラジオを録音してたのを聴きながら、
北東の空を眺めて流星観測を始めた。思い出深い2年前のペルセ群と同じ位置で
同じように星空を眺めて流星出現を待った。....しかぁし!! 今年はどれだけ
経ってもなかなか流星が出現しない!! 私は焦った。…なぜだ。2年前は
次々と流星が現われていたのに。新極大(12日23時)と通常極大(13日4時)の
間の時間帯で、もっともペルセ群の流星がたくさん出現するはずの頃なのに...
たしかに下弦前の明るい月が南東の空高く輝いていたものの、そう観測に
差し支えはなかった。この間東隣に建ったアパートも電気の付いている部屋が
1〜2部屋あったけど、光害にはなっていなかった。それなのになぜ
何十分待っても現われないんだ。最初のうちは流星出現をビビッていた私も
しだいに緊張がとれ、「流れたら怖いな」から「早く流れろ!」に気持ちが
変わっていった。MDを聴きながら空を眺めていたので、あまり飽きなかったけど、
でも、極大日の一番見頃の頃なのになぜ一つも流れないんだ、と私は思ってた。
でも、見始めてから20分(?)ぐらい経った頃にようやく薄雲にヒュッと小さな流星が
流れた。まぁ狭い範囲を眺め続けていたせいでなかなか流星が見られなかったの
かもしれないが、でもようやく比較的放射点に近い流星を初めて見られた私。
引き続き空を眺めていると、しばらく時間が経って、2個目の流星が流れた。
これも比較的放射点に近かったが、この流星は痕をはっきり残しながら飛んで
いった! 私は思わず溜め息を漏らした。はっきりとした痕を残す流星は
これまで数えるぐらいしか見たことがなかったので多少感動的であった。
そしてまたしばらく経って、私は3個目の流星を見た。普通の流星だった。
しかし、やっぱり今年はかなり出現数が少ないことを感じた私。
2年前の極大日にはマイナス等級台の明るい流星がたくさん見られたのに、
今年の場合は見られた3個の流星もせいぜい2等級ほどで明るくなく、
やはり今年はペルセ群ハズレ年かなぁって思った。実際、空眺めてても
全然流星は流れない。だから私は、空の広領域を見られる家の隣の土地で
放射点の近くを再び眺めて流星出現を待つことにした。しかし、やっぱり
流れない! MDを聴きながら根気強く空を眺めていた私だったが、
なんと夜が明け始めてきてしまったのだ! 結局4個目の流星は見られなかった。
1時間半(?)ぐらいの観測でわずか3個しか見えなかったことは、大変残念に
思われる。2年前は20個以上は見られたのに、一体どうしてだろうか。
ま、別にそう気にしてなく実はどーでもいい私なのだが、ともあれ今年の秋は
ジャコビニ群やしし群で流星雨が起こるかもしれないとされており、
やはりペルセ群なんかよりもこちらの方が注目だ。だから秋の流星群の突発出現
に期待をかける私なのだ。ということで、今年のペルセ群は3個しか見れなかっ
たものの、でも流星を見ることができたので結局は満足。
最近天体観測していない私は今夜も望遠鏡は出さず、木星や土星もまだ今年
一度も見ていないが、でも今度は来たる8月22日に食分が小さいながらも
部分日食がある。日食が大好きな私は勿論去年3月9日の日食初観測で日食観測
欲望が抑えられたわけはなく、やっぱりあの時は観測中「日食だぁ」と思わなかっ
たことが原因で感動あまりしなかったから、あの時の挫折を今回は制覇したく、
9日後に控えた部分日食は日食を日食として観測したい。
ということでこの辺で終わらせていただこう。 ♪BGMはSUGER FIX
AM 05:53 1998.08/13 (木曜日)〓